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訥々

会社のこと

女性活躍というものに弊社は乗り遅れているらしい。管理職の女性比率が1%にも満たない。そんな中で昇進したいと考えている女性に特別に研修をしようというのだ。
私もめでたく選ばれた。
先日選ばれた同期同士(既に13人いた女性の同期の大半がやめ、在職している4人中3人がこの研修に選ばれるという層である)、ランチを共にしたのだが、彼女からは昇進するにあたって異性からの指摘や能力が伴っていないことなどがネックで非常にネガティブな発言ばかりが聞かれた。
逆に、私は異性から女性の昇進について一家言を聞いたこともないし(思ってても女性の私には言わないだろう)、能力が伴っていないからと言って役職に昇進することについて否定する気持ちもない。役職が人を作ることもあるし、最近読んだ本*1では「女性が自身の能力について思ったより下に見ている」という記述をみて、謙遜が過ぎるのも良くないのかな?と思ういいきっかけになったのであまり自分の能力が足りないことについて気にすることもなく、選ばれるということはそれだけの器があるのだと外から判断されたのだと思うようになった。その為、なんとなく、もったいないなと彼女の発言を聞きながら思ったが、水を差すのも?悪いような気がして、同意だけしてしまった。ごめん、私は昇進して面白い仕事がしたいんだ、なんて言いにくい雰囲気。お酒を飲みながらでもこうだったんだから、ちょっとまだ同期とはいえ距離があるんだな。
このコロナ禍で私の周りは急激に働き方も変わり、育児しながらの仕事も周りの理解がありすぎて、困ったなと思ったら相談してどうにかできてしまうということも多くて、今のところ無問題なんだけれど、彼女の周りは働き方は変わらないみたいでやっぱり仕事内容とか環境とかが考え方に影響を与えるんだなというのは本当だ。となると、彼女がそう思う気持ちを同意以外で聞いてしまうのはなんだかよくない気がして、まずはそうだよね、で良かったんだなと今胸をなでおろす。
同期のうちの二人の女性が話したって環境が違えば考え方も違って昇進に対して積極的かそうでないか違うんだから、そんななか女性の昇進をどう考えるか解は一つじゃないし、何をやるべきか様々だな~と考えてしまった。例えば、同期の彼女に関しては、自分の事業所の雰囲気や女性昇進に対して否定的なことを、この彼女のいる目の前で喋ってしまうような人がいるということなのだろうなと思うし、そういうのは女性の昇進を否定的にし、また意欲を削ぐので意識改革できるような機会を設けてもらいたいだろうし、そういうのを跳ねのけて女性に昇進してほしいと思っているのかもしれないけれど、周りから歓迎されないことを自分の意志だけでやり抜くというのは力が要る事なのでかなりハードルが高いというのは意識してほしいなと思う。
面白い研修であればよいけれど、そして受ける人たちが何かしら軌道修正ができるような研修であれば非常にありがたいなと考える次第。

罪悪感

Twitterで、保育園は思ってる以上に飛沫が飛んでて感染症が流行っている今、できるなら在宅勤務で家庭で子どもを見た方が良い、という言説をみた。また、自主休校している親達や、子どもが自ら学校行きたくないと言って感染リスクについて敏感な子どもを持つ親が子どもの要望通りに学校休ませた、などの投稿もちょこちょこ目立つようになってきた。
私はと言えば、子どもは可愛いし、まだ2歳でマスクをすることについて全然理解できないし、褒めてマスクをつけさせても一瞬でとったりしているので普段からマスクはしていない。保育園にも自転車で通っているが、子どもはマスクはしていないし、保育園も子ども達はノーマスク。そんな中、子どもを保育園に通わせている。
私も夫も在宅勤務だが、子どもがいるとほとんど仕事にならない。子どもが発熱した時、寝てるから仕事できるかと思ったら、全然寝てないし、めっちゃ遊ぶ。私は営業なのでよく電話がかかってくるし、かけもする。オンライン打ち合わせも多い。子どもがいると、中々思うように電話や打ち合わせができない。
夫も同じで在宅だが子どもがいると仕事ができないと言って、私と状況は同じ。
その上、うちの会社は在宅勤務中に育児はNGでちゃんと預けるように、と言われている。これも預けない理由の一つである。
本当に預けずに自宅で育児されている方々をみると、人間ができているのだな、と尊敬の念を抱く。私には無理だからだ。
感染しやすい環境下ということで、学校など、子を密な環境に置かず、自主休校させることのできる人はすごい。私は一回も考えたことが無かった。もちろん、保育園の先生たちが気を遣って対応してくださっていることや、関連する保育園でも陽性者が出ていないことが大きいとは思う。それでも私は預けたいし、預けないと仕事にならない。
何度、一般的に出ていると言う「保育園の登園自粛要請」という言葉に罪悪感を覚えただろう。(うちの区でも出ていると思うが保育園からは自粛してほしいという要請はない)
まるで自粛できていない、自主休校させていない親は子どものことを第一に考えていないかのような口ぶりでTwitterで評判になっているのを見ると、気持ちはわかるけれど、私にはできない。と思って辛くなってしまう。

子どもは可愛いが、だからといって、教育が専門ではない親とずっと一緒に過ごすことが良いとは思っていない。(特に私は自信はない)子供の発達のためには集団で過ごすこと/親から離れて過ごすこと/親と一緒に安心できる環境ですごすこと、の良いバランスが必要と考えている。後者は家庭で、前者二つは保育園で。子どもが健やかに、いろんな人と、いろんなことをやってもらった方が良いと思う。まだ2歳なので、制限かけられているという意識もなくいつもの毎日を過ごしてもらった方が良いと思っている。勿論保育園の協力も必要だし、陽性者が出ていない現状だからこそ、うちの保育園は穏やかに園児達はいつも通りの生活を送っている。

そうやって心の中で結論は出しているのに、子どもの為に自主休校しました、登園自粛しています、などの言葉を見るだけでものすごい罪悪感。罪悪感がすごい。感染症にかかってしまったら?子どもを親の都合で通わせていたのが悪かった、などきっと責める。
でも、それでも、保育園に通わせたい。子どもとそこそこな距離を保ちつつ、精神的に安定した家庭を運営するためには、離れることも必要だ。だから、私は保育園に通ってもらう。

明日からもまた、罪悪感に悩むだろう。子どもの日々の成長だけが、本当に嬉しく、心慰められる。喋るのが遅い我が子が、こんなことが言えるようになった!など保育園の先生たちと共有して、通わせて良かった、と安堵している。この心持ちが正解かは分からないけれど、保育園、本当に毎日楽しそうに通ってて、私は嬉しいよ。みんなと仲良くね。そういって明日も送り出すだろう。病気になりませんようにと願いながら。

子供日記

今年のお盆は家でのんびり。大きい公園に行ったけれど、基本走るのが好きな子供を追いかけたり、Qooのゼリーを食べたり、私の水筒で子供がお水を飲みたがったりして、成長を感じる機会はありつつも、ほとんど雨がひどくて、プラレールと、新しく買った動物の図鑑と、YouTubeでダラダラする日々だった。ただ、子供と一緒にデパートで中華のランチを頂きはしまして、五目そばを二人で分け合ったけれど、よく麺を食べてくれるようになってすごいな。可愛い。

ワクチン2回目の接種は明日。前回副反応がほとんどなくて、ご飯もよく食べて、お水も直近でしっかりとっていて、注射打つ時もだらーっとしてたのが良かったのかな。ただ、2回目はほとんどの人が発熱してるので、それはちょっとドキドキ。ただ翌日は会議など他の人がかかわる仕事は入れていないので休む準備も万端。
久々に熱出るのかな。山登り用の各種ごはん(ゼリー飲料・ポカリ粉末・ゼリー・カロリーメイトカップラ)がほんと役立つわ。山登りやっててよかったな。笑

ちょっとした日記と雨降り

昇格試験のために論文作成中。やることはやっていると思うのに、それを客観視して言葉にするのが苦手。まあ誰だって書くことを定常的にやっていなけりゃそうなるか。
試験に出るのがある程度予測されているので、その内容を事前に考える論文作成作業があり、その下書きを確認してもらうのですが。上司にまずいところを指摘されて一度コテンパンにやられて、確かに~!と思って修正し、ある程度出来上がったなと思ったらその上の上司に再度コテンパンにやられて、あ・うまく書けていないと思っていた理由がここに~!確かに!!と再度得心して、書き上げたら、了承いただきました。あとは当日までにどんな内容を書くか覚えて、長文を書く練習。30代になってでも10代と同じことをしている。そしてその時に使うシャーペンはパイロットの20年もの。軽い書き心地のものが出ているらしいけれど、20年も使っていたらなんだか浮気しにくい。。。

通勤の時の雨は嫌いだけど、登山中に雨に降られるのは良いな。葉に雨が落ちる音や、雨がレインウェアを打ち付ける音を聞いて、雨を全身に感じ、コンディションの悪い道を歩くときのワクワク感、岩場が濡れて登山靴が滑り手袋をはめた両手で岩場を掴んで「こえー!」と内心叫びまくったことだって楽しかった。
雨の楽しさを感じたい。

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石鎚山

固定観念

結局座談会に参加した内定者の方が、当社に入社してくれたと連絡をくれてほっとした。
女性の方がやはり家庭との両立みたいな話をしてきたとき、解を考えていた。会社の制度はある程度整っているから、あとは家庭で配偶者との協力関係が大事だよ、ということだった。でも、文脈で、会社の制度についてはサラッとあとは家庭みたいな話をしっかりしてしまったから、十分に話せた気がしない。
けれど、その女性の方も、何故か「子供が生まれたら時短すべき」という考えがあって、びっくりしたな。なぜ時短すべきか?時短は女性のほうがすべきなのか?それは家庭それぞれでは?ということなのだが。私も自分が子供を持たなければ、またtwitterでワーママの方々の意見を見なければ、そして以前女性活躍で会社の選んだ講師の発言を思い出さなければ、そう思っていただろう。特に講師の方の意見というのは数年前に受けたのだけれど、いまだに思い出せる。その方は出産後すぐに仕事復帰した方だった。出産後体の負荷はなかったのか、育休を数か月とらなくてよいのか、子供は保育園に預けて自ら育てなくてよいのか。周りから言われる否定的な言葉を、いつの間にかそれが社会通念、「そうして当然のこと」ととらえて、出産後は育児もあるので数か月~1年以上は休むべき、と考えていた自分の考えを、気づかせてくれたものだった。「育休取らなくて大丈夫なんですか?と聞かれることがありますが、働きたいのであれば、保育園に預けて働いてよいのです。育休をいくらとらなければならない、という義務はないと思いますよ」というようなことを言っていた。そこで、気づきがあった。この「とってよい」という権利を「とらなくてはいけない」という義務へと変換して認識していたのだ。
このように気づかせてくれた女性の言葉を私が思い出したように、いつかこの女性の方も、家庭は一緒に運営していくもので時短したければしてよいし、自分だけが負担に感じる必要はないのだと気づいて&思い出してくれればよいなと思う。

なんか、ここ数か月は本当に夫と子供と、同じ課の2名くらいしか喋ってないから、十名くらいと会って非常に頭を使いました。笑

座談会

長らく女性で営業なんて続けていて、産休・育休を経て復帰、そしてまた営業として仕事をしているとこの時期わたくし内定者座談会などにお呼ばれして経歴など話すことが本当に多く…何を話そうかどうしようか、と思ってしまう。
正直言って、入社して13年くらい経つと、もう内定者の方々と一回り違う為、常識や生活観にも差があり、あまり色々しゃべりすぎるとギャップを感じて古い会社などと思われるのもいやだし、いや古い体質から抜けきれないんだけれども。と悩む。
ただ、良かったなと思うのはこの育休中にネットで色んな記事を読み、またワーキングマザーのお話しなど聞く機会もあったりすると、今までの自分の考えが、オッサンと同じであったことにはたと気づくわけです。あの、接待云々でニュースになっていた女性広報官の方のお話しなんて全く笑えないし、なるほど男性社会になじんで生き抜いていこうとしていた、おっさん女子になっていて、それが受け入れられない時代になったんだなあってほんと目が覚める思いだった。
くしくもお酒が大好きで、接待も上等で生きてきて、まあその代わりゴルフはしないんだけれどもお客さんと仲良くなる手段として酒を使っていた身としては、それを今まではネタのように使っていたのも控えていった方が良いのかなと。今は子供もいるし、毎日のように飲みに行けるわけでもないし、でもこれからもお酒好きとして生きていく所存なので、まあ、こういう人もいるよ、程度に理解してもらいたいんだけれど、その喋っている私の姿をみて、こういう人が求められているんだ、と勘違いされないかも疑問。あまり偽った姿を見せるのもよくないし(入った後にギャップ感じられてもよくない)、今の20代の目指すべきロールモデルと言ってしまうにはきっと「こんな人にはなりたくない」のだと思われるような気がしてしまって、今まで不自由な中でも生きてきたのになあとちょっと寂しい気がする。
でも、自分はこうやって乗り越えてきたから、下の人にもそうやって乗り越えてね、というつもりもないし、そういう苦労を今後下の子たちにはしなくていいようにしていきたいと思ってやってはいるんだよ、というのは伝えたい。
実は入社の時のOJTが俺の背中を見ろ派で全く教えてくれる先輩ではなかった。熱い思いで乗り越えろみたいな感じで。それがしんどくて1年目辞めたいとさえ思ったんだけれど、その姿しか知らなかったかったから結構2~3年目まで下の子には厳しかった覚えはある。自分でできる限り考えろ、ということは何度も言われていたから真意は分かっていたけれど、でも、つらかったな。聞けないというのは。ただ、5年目くらいになってから、自分が分かることは先に教えて、それ以降で考えて処理しなければならないところをやってもらったほうがその子にとってよくない?(小手先の知識云々を問うより、本質的な課題を一緒に解くほうがよい)と思うようになり、技術的な知識とかも言うようになって、聞きやすい先輩と思われるようになろうと頑張っている。
座談会とはいえ、こちらも事前準備をするし、私も元内定者としてはできる限り真実のお話をして選んでほしいなと思ってるよ。がんばろ…。